少女と過保護ーズ!![完]

「…………くしゅん!!!!」


「そこで、クシャミ!?」


「あっ!?俺の服で鼻水拭くんじゃねーよ!!」


「ふははははははは」



バレた!!



笑って誤魔化すしかない!!


てか、伸びるーーー!!



「"聖域"で"チビ姫"がいるからこそ、他族の…しかも総長を入れるわけにはいかない」



ハゲさんが総長さんを睨み付けながら、声を低くして喋る…………んだけど…。


他族て……裸族みたいに(笑)



鼻水をゴブさんに擦り付け、スッキリしたあたしはズボッとゴブさんの脇から顔を出して総長さんを見る。


微笑んだ顔。



でもやっぱり、目が見えないから真意も笑っているのかもわからない。



しかし、ここで言い争ってても埒があかないし、あたしは仕事に戻らねば!!



だったら、答えは1つ。



「お客様としてなら、あたしは止めないよ。だってココは喫茶店だもん」


「「チビ姫!!!!!!」」




お客様が増えて売上が上がるなら裸族だろーが………



いや、裸族はダメだ!!



店には天使が二人も居るから!!




裸族じゃなければドンと来いっだ!!
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