少女と過保護ーズ!![完]
突然、ドアを隔てたすぐそこで聞こえた声に動転したあたしは、滑って頭まで湯船に浸かった。
「あっ!?溺れてンのか!?待ってろっっ!!今、助ける!!」
来るなっっ!!
アホかっっ!!!!
ガチャッ!!!!
万事休す!!
「ゲホッ!!ゴホッ!!」
お湯っっ
お湯、めっさ飲んだっっ!!
出るのは咳ばかりで"大丈夫"の一言が言えない!!
キィ…。
「あだだだだだだだだだ!!!?!?!?!?!?」
「!?」
バタン…。
開けられかけた、お風呂の扉が静かに閉まった。
「ゴホッ!!ゴホッ!!」
何…?
あたしだって、一応女の子だ。
自他共に認める幼児体型だとしても、あっちが意識しなくてもさすがに裸は見られたくはないわけで。
『もぉ、本当に…いい加減にしろよ?竜希』