少女と過保護ーズ!![完]

八雲さんに言われ、ドライヤーを持ってリビングに行けば、麻也が一人でテレビを見てた。


さっき、お風呂場一歩手前まで突入して来た二人がいない。


二人は?と聞けば、八雲さんが鬼のような形相で竜希さんを引きずり外へと出て行ったらしい。



まさか…ね。

"死刑"が執行されてるとか…ないよね…?



悶々と考えてたら、さっさとあたしからドライヤーを奪った麻也がソファーに座ってスタンバってた。



「何やってんの?麻也」


「やっくんから、「濡れた髪のままでいるだろうから、乾かしてやって」って頼まれたんだよ」



バレてる…(汗)



「風邪引いたら困るのはハイネだぞ」


「あい…」


「ただでさえ、もう咳してんのに」



バレてる…(汗)



「ホラ、来い」



ポンポンと自分の隣を叩く麻也に反論の余地なく素直に従う。



「全く、手のかかる妹だことで…」


「すんましぇん…」



ってことで、今に至る。
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