少女と過保護ーズ!![完]

「ハイネ」



八雲さんはあたしたちに近づくとヒョイッとあたしを抱き上げた。



「乾かしてもらったか?」


「うん!!」


「ありがとな、麻也」


「いーよ、面白かったし…にしても本当にハイネには甘いね、やっくん」



甘いってっ。



「ん?ああ」


「ほぁぁぁぁあ!!」



八雲さんの顔が近づいてきたかと思ったら、唇のギリギリ端にキスされる。



「ハイネは、俺の大事なたった1つの宝物だからな」



甘い甘い声と蕩けてしまいそうなほどに熱い視線に。


震える。



宝………物……??

あたし…が…??

八雲さんの…??



「ごちそうさま」


「ちょっ!?麻也!!」



合掌する麻也。



「ハイネ…お前…」


「八雲さ…」


「熱いな」


「ん?」


「お前…熱がないか?」



そう言ってコテンと八雲さんが首を傾げる。



それはっっ

八雲さんの発言というか、行動というか…///



「ん?」



オデコを出した八雲さんが、あたしのオデコにくっつけた。


余計に体温が上がりますからーーーー!!!!



「俺もっっ俺もっっ構ってくれ!!」



忘れてたーーー!!!!
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