少女と過保護ーズ!!
「ハッ!どこだってンだよ!?」


「てか、女!?」


「女ーーー!?」



どんだけ飢えてんだ…。



もぐぞ!!!!



どことは言わないが!!



せっせか、近づいてくる男たち。



「おっ、可愛い!」


「いー匂い!!」



クンクンと匂いを嗅がれる。



気色悪い!!!!



「お前、ここの人間?」



やんや、やんや、うるさいダミ声が頭に響く。


あたしは、おもいっきり顔をしかめた。


それを怯えてると勘違いした男たちが笑って、さらに距離を縮めてくる。


今からのことに高揚して笑いが止まらない様子。


ヘドが出る。



その感情が、まんま表情に出た。



『今なら、その女の子置いていったら、見逃してあげる』



白けた目で男たちを見て言う。




今ならまだ…………。



「ハァっ!?馬鹿じゃね!?」


「せっかく捕まえたのに、なんで置いていかなきゃなんねぇんだよ!?」


「お前、さっきから、ムカつくな」


『それは、こっちのセリフ』
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