少女と過保護ーズ!![完]
「海斗さん、久々に相手してもらうっスよ」


『あ"あ"!?しゃしゃり出てくんじゃねぇよ、竜希。俺の娘に手を出したらどうなるか…』


「パーパ」




あたしは最強の呪文を唱えた。



エネルギー切れのあたしの声は小さかったけど届いたみたいで、今にも誰かれ構わず殴ろうとしてた海斗さんがピタッと止まった。


良かった。呪文は成功したみたい。



「「「「「「え???」」」」」」


「ハイネ、お前…」


「八雲さん…熱い~」


「ああ、はいはい。部屋に行こうな」



熱が上がったらしい。


ぐてーっと、力の入らない体を八雲さんに預ける。



「止まった」


「海斗さんが…」


「え?なんで?」




「ハイネーーーっっっ」



海斗さんさんが、もっそいスピードでこっちにかけてくる。



その満面の笑みは、さっきまでの大魔人ではなくチワワ(?)…に戻ってた。
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