少女と過保護ーズ!![完]
「竜希さんはハゲればいいと思うっ」


「なんで!?」



心配してるのに、まさかの悪口!!



「まだ、大丈夫だから話して」



ハッキリとした声と意志で言われれば、俺は頷くしかない。


口を開く。



「あのイケ好かねぇ、気色悪い奴は"鬼呪"と手を組んでる可能性がある」


「"鬼呪…"」


「"ディーシャ"内部は今、常に緊張状態だ。そんな中、総長が"姫"なんか連れてきてみろ…」



格好の餌食。



チーム一丸で守るべき存在が争いの激化を招く。

強いては、リーゼント側の弱点を曝すようなもんだ。


だからリーゼントは"姫"を作れない。



「でもなんで、"モホ"は"ディーシャ"に居続けるの??好き勝手したいなら"ディーシャ"から出て"鬼呪"に入れば…」



モホ!?!?


名前を教えてないとは言え…。


コイツのアダ名付けは直球だな。



「竜希さんにだけは言われたくない」


「お!?」



さっきから反抗期か!?



まさかの!?



しかしチビの奴、俺にはなんて付けんだろ!?



やはし、


イケメン……か?
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