少女と過保護ーズ!![完]
……


「ふみょょょー」


「それに"ディーシャ"の総長と"鬼呪"の下ッパ、どっちがいいかなんて、一目瞭然だろ?」



俺はチビのほっぺを限界まで伸ばしながら言う。


何故かって?


いやね。

WCはアカンよ。

便所のスリッパは。



人の心をドン底に落とすよ。



「心が洗われるかなと…」



「洗われねぇよ!!むしろダークになったわっっ!!」



シレッと言うチビのほっぺを、これでもかというほど、上下に揺らしながら吠える。



蓮は…といえば、俺の拳骨制裁3連発を喰らって床に撃沈中である。



「モホの野郎が今さら人の言うことを聞くとは思えねぇ」



だから、モホが"鬼呪に"入ることはまずない。



"鬼呪"の総長は強い。



今ある、族の中で殺りあえるもんがいるとすりゃあ……俺ぐらいだろうな。



「ん。そか。教えてくれてありがとう。竜希さん」



「人の心は複雑だ」
< 293 / 461 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop