少女と過保護ーズ!![完]
「……………チビさんよ…」


「ん?何かね??竜希さんよ」



カタカタカタカタ。


俺の体が震え出す。



「うしっうしっっうしっ」


「牛??」


「後ろにっっ何かっ…」



異常に背中が寒い!!


前はチビを抱きしめてるから暖かいが。



コイツ、めっさ子供体温だな。


「あっ!!」


え!?

何!?

俺、何かの病……


「八雲さん!!」


チビの嬉しそうな声。


ハイ…俺死んだ…。



「斬滅……」



斬滅!?!?



「ぐぇっっ!?」



蓮が殺られたーー!!

(踏まれただけである)


しかしっっ!!

俺は殺られねぇ!!



「チビ、来世でまた逢おうな」


名残惜しいがチビを離す。


「来世!?」


寸での所で八雲の手を避けた俺は。



ガラッッ!!



毎朝、懲りもせず八雲から放り出されてる窓を開けた。



冷たい風が一瞬で部屋を満たす。



「ハイネ!布団被ってろ!」



「ふぶしっっっ!!寒っ!?」



焦る八雲の声と間抜けな蓮の声を最後に、今日は自らその窓から飛び出した。

 

「とう!!」
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