少女と過保護ーズ!![完]
だから…

だからまさか、俺が飛び出した後の部屋で、あんな惨劇が起こるなんて思ってもみなかったんだ…。



「へいっ!!十点満点!!」



放り出されるのと、自ら飛び出すのとではワケが違う。



俺ほどの運動神経なら2階程度の高さ、着地なんて余裕のよっちゃん!!



「古い…」


「うっっ…せ……ぇ?」


!!??


「お…お…お…お…」



地獄の死者…もとい使者八雲がいた。



「竜ちゃんが飛べるなら、俺でも飛べる」



つまり俺が飛んだ後、八雲も飛んだらしい…。



ニターっと笑う八雲。



真っ暗な闇の中で見る、その笑みはなによりも不気味だった。



「ギャァァァァアッッ!」


「ニギャァァァァッッ!!」



バッリーーン!!!!


!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?


俺の絶叫の後、何故かチビの悲鳴。



そして、さっき出てきた窓ガラスが木っ端微塵に割れ、破片が外に降ってくる。



「ハイネ!!!!!!」


「チビ!!!!!!」
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