少女と過保護ーズ!![完]
仮にも女の子が寝てる布団。


捲るのは躊躇われるが、俺の予想が間違っていなければ……。




「……」


「……」



ソロリと布団を捲ると案の定そこに、居た。




ハイネに添い寝してる、親友(今はちょっと止めようかと考え中)



「考え直せ」


「……」




兼、"黒豹"の2代目総長、吉良竜希(きら りゅうき)が。



ビンビンに逆立てた金髪のウルフヘアー。


本来は鋭く切れ長の瞳は、ビックリしてか今は真ん丸になって見開かれてる。



野性味溢れる、男の俺から見てもイイ男……だが。



俺は竜ちゃんに、ニッコリと微笑んだ。




「やっっ八雲っっ」



呼ばれるが、それを無視してこの部屋にたった1つだけある窓まで行き、カーテンを開け窓を全開にする。




「待て!!八雲!!それは犯罪……」


「竜ちゃんなら大丈夫だ」




ゴ○並の生命力だから。




「あ!?いやいやさすがの俺も……」




ザッと青ざめる竜ちゃん。


今更遅いよ。




「いーやぁぁぁぁぁぁっ!!」


「せぇっいっやっ!!」




俺は暴れようとする竜ちゃんを素早く担ぎ上げ、全開にした窓から……











落とした。
< 3 / 461 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop