少女と過保護ーズ!![完]
「旨いな」




なんて、妖艶に笑う八雲。




朝から刺激が強すぎです!!

鼻血が出るわっ!!





「うまっ!?うまくないしっっ!!汚いよ!!」




「汚くないし、大好物だ」



!?




「それよりも…」




「ひょあっ!?」




手首を掴まれ、引っ張られた。




ら、一瞬でベットに座る八雲さんの足と足の間にお尻がスポッと入り、横抱きにされた。





丁度、八雲さんの心臓のところに耳があたり、トクントクンと心地好い音が聴こえてくる。





生きてるんだと、側に居るんだと実感できる愛しい音。





それを聴いてたくて、あたしは八雲さんの胸に頭を預けた。





「可愛い」




クスクス笑いながら言われる。




「怖い夢でも見たか?」




怖い…??

怖くはなかったな。

ただ。




「…ハハッ。クリスマスで1人っていう悲しい夢でした」




夢は、去年のクリスマスのこと。
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