少女と過保護ーズ!![完]
数百人の雄叫びにベランダが震える。



天に拳を突き上げた竜希さん、八雲さん、蓮くん、桂、麻也の手には色違いのお揃の手袋。



今日遠出するという皆にちょっと早いけど、あたしからのクリスマスプレゼントだ。



竜希さんは、炎の真紅色。


八雲さんは空と海の青色。


桂は夜明けの濃い紫色。


蓮くんは太陽の黄色。


麻也は夕日と髪と同じオレンジ色。



"黒豹"レンジャーとは違う色だけど、これがあたしがイメージする皆の色。



色がなくて、探すのに苦労した…。

何件もの店をはしごした……。



だからこそ皆が喜んで受け取ってくれて、つけてくれてることが、こんなにも嬉しい。



竜希さんも言ってたけど。


今日は"死桜"との決戦…というか、公道レースの日だ。



この前拓実が来たのは、これの申し込みだったんだとか。



公道レースの場所はココから一時間は離れた山の中の峠で行われる。



それで、ココ何日か、皆マシンのメンテナンスやら改造で忙しかったみたい。
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