少女と過保護ーズ!![完]
『おい、俺らも行くぞ』



キリッと表情を引き締めた竜希さんが、あたし達に言う。



「ああ」


「了解」



それに、即座に反応する八雲さんと蓮くん。



「んじゃ、そのデジカメ、あたしが預かっとくよ!!」



にっこり笑って、両手を差し出すあたしに真っ青になる二人。



「「いやいやいやいや!それは大丈夫…………」」



ブンブンブンと仲良く首を振る八雲さんと蓮くんは…。



「「ダァァーーッッ!!」」



同時に叫ぶと、逃走した。



「あっっ!!」



早っっ!!

阻止する間もなかった!!




「中身消そうと思ったのに!」



「そら、無理だろ」




ケタケタ笑う竜希さんが即答してくる。




「うぉー…」



「ホレ、行くぞ」



「あい…」



「その帽子、どした?」



「これ?海斗さんがクリスマスプレゼントって」




さっき、蓮くんは猫耳って言ったけど"黒豹"の耳の帽子なのだ♪



「"黒豹"か!海斗さん徹底してんな!!」


「ね!」



他愛もない会話をしながら、あたしと竜希さんも下に降りた。
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