少女と過保護ーズ!![完]
「大丈夫だ。ハイネの声がなくても……」



声を聞けば会いたくなってしまう。

だから大丈夫だと言うのに



「うっさいよ!やっくん!!俺は最強の状態のやっくんと戦いたいんだよ!!」


「はい。すんませんした」



マジ男前だわ。


しかし

改まると…何話せばいいんだ…??


確かに声が聞けりゃあ、元気100倍だが…。



お?

なんかガラにもなく緊張してき……




ドクンッッ!!!!



心臓が破裂しそうな勢いで、一際大きく鳴った。




「麻也……」



なんで、ハイネに電話をかけてるのに、そんな険しい顔をしてんだ……?



さっきまで笑ってたのに。



嫌な予感に冷や汗が流れる。



何が起きてる?



麻也がスマホをこっちへ向けた。



『おかけになった電話番号は電源が入ってないか、電波の届かないところにあるためかかりません』



ハイネと麻也のイタズラって訳でもなく。


流れてきたのは、無情な一切の感情もこもらないアナウンスの声。



ハ?
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