少女と過保護ーズ!![完]
桂side



「桂!!」


「お?」



ヒュッと何かがこっちに向かって飛んできた。



「バレンタインだからっっやる!!!!」



キャッチした、ソレはチロル1つ…。



「なんで、そんな上から目線…しかも1個て…」


「きゃー!!あれが噂の"チビ姫"ねー!!」


「可愛いー!!」



"シャーウッド"の前にて、俺にバレンタインチョコを渡しに来たお姉さまズがチビ助を見て騒ぎ出す。



「こっちにおいで、チョコあげる!!」


「え?ソレ俺にじゃねぇの?」



チョコの言葉にデッカイ目を輝かすチビ助。


おい、コラ、お前は仮にも女子でやる方…



「ぐぇっっ!?!?」



恥ずかしいのか、俺の腰にタックルをかましてき、そのままへばりついてお姉さまズをジーっと見てる。



え?何、この生き物(笑)



「いやーん。マジ可愛いわー」


「いやいや、可愛い子は普通、男にタックルをかましたりはしない」


「……」


「なんか言えや」


「チョコ、どうぞ」


「ありがとう…ございます///」



チビ助は差し出されたチョコを受け取ると、またタックルで腰にへばりついてくる。



「いちいちタックルしてくるな」


「ふふっ」


「仲良しね」


「「仲良くはない」」



揃った声に、「仲良いじゃない」と笑われた。
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