少女と過保護ーズ!![完]
まぁ、それからチロルが飛んでくる飛んでくる。



「桂!!」「タレ目!!」「変態!!」



色んな呼び名つきで。



しかし…



「なんで、チロルばっか!?」



その言葉を、チビ助の一番の理解者八雲に聞けば



「お前、チロルが一番好きだぁっ!!って吠えてたろうが」



吠えた。

吠えたな。


でも、それはずいぶん前の話で…



覚えてくれてたのか…??


が、別に手裏剣風に投げて寄越さんでも



んで、何個くれる気だ??



「お兄ちゃん!!


「へぁっ!?」



お兄ちゃん!?



「これで、ラスト100個め」



100個!?!?

んなにあったのか!?



ピューっと、どっかに走り去るチビ助。

その後ろ姿は、どこか照れてるようにも見えた。



「クハッッ!!!!」



お兄ちゃん…か。


100個目を口に放り投げる。



ん.美味い。



こんなバレンタイン初めてで、おもろかったわ。




「お兄ちゃん、ハートだと」



「ハートはついてなかった」



「やだっ、やっくんてばヤキモ…にぎゃぁぁぁぁ!!」



ホント!!

チビ助のことになると冗談が通じねぇ奴だ!!




桂side 完
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