少女と過保護ーズ!![完]
「ハイネ」



今度はハイネの左手を手に取ると、その甲にチュッと口づける。



「ややややく…」



びっくりて、目をまん丸くしたハイネと目が合うから笑う。



「放課後デートも、壁ドンもお前が望むなら、いつでもしてやる」


「……本…当…??」


「ハイネ??」



力をなくしたかのようにコテンと体を預けてきた。



「楽しみすぎて…興奮して……昨日寝れなかった…」



その状態での、さっきのダッシュで疲れたらしい 。



「ふはっっ。眠いのか??」


「……ん」



「よっと…」



いつものようにハイネを抱き上げる。


「キャー!?いやーっ!?」

「八雲様ーっ!!」


マジで外野が喧しい。



走ったせいなのか、ハイネの体がポカポカ暖かい。


気持ちが良い。


ここは喧しいし


「帰って寝るか」



俺も眠くなってきた。


そう言うと



「……デート……」



目を擦りながら、諦めきれない様子のハイネ。



「こら。赤くなるから目を擦るな。言ったろ?デートならいつでもしてやる」


「う~」


「それに」
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