少女と過保護ーズ!![完]
「まままままま麻也よ…」


「まが多い。後、気色悪い」


「気色悪い!?!?」


「鼻息荒いし…」


「のっ!?」


アレから俺達は、バイクでいつもの商店街に来ていた。



もちろん明日のホワイトデーのための買い物なんだが……。


…………………何故だ。


麻也の機嫌がすこぶる悪い……(汗)


いや、そりゃあ…麻也が毎週楽しみで見てるTV"動物万歳"の途中で、連れ出したのは悪いと…思ってるが…。



「悪かったって」


「ハァ?なんのこと?」


早足で俺の前を行くから表情までは見えない。



にしても、アイツどこ行く気だ?


俺はまだ相談さえさせてもらえないから、どこへも行けねぇぞ?



「わかった!!わかった!!麻也!!」


「何が?」



このままじゃあ、買い物が出来ない!!



叫んだ俺を立ち止まって、ジト目見てくる麻也。



やっぱ、怒ってんじゃねえかっ。
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