少女と過保護ーズ!![完]
桂side



何故だ…。


俺はただ、おもしろそうだと思っただけで…。



「桂!!早く!!早く!!」



何故、コレが居る?



「見失うっ!!見失うってばっっ!!」


「コラ、勝手に行くんじゃねぇよ」


「のんっっ!?」



突っ走ろうとするチビ助を、リュックについてるリードを引っ張って止める。



わたわたとバックして戻ってくるチビ助。



「もぉっ!!見失うでしょーがっ!!アホ桂!!」


「アホはお前だ。近付きすぎて、気付かれんだろーが」


「!?」



八雲めっ!!



俺は後方で、ちゃっかり付けて来ているだろう八雲を睨む。



「用事があるから…俺は行けないんだハイネ…」



って、八雲が悔しそうに言ってたのが、5分前。



何が行けないんだ…だ、あの野郎。



めっさ、付いて来てんじゃねぇか。



ハンディカムまで持って!!







「初めてのお使いかっっ!!」


「ど、あっ!?アホっ!!バレるでしょーよ!!!!」



チビ助が慌てた様子で、俺の口を塞ぎにかかった。



全く届いてないが…。
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