少女と過保護ーズ!![完]
ハイネside



「のっの…の!?ちょっ桂!?」



女の人の切羽詰まった声が聞こえてきて、何事かと振り向こうとしたら桂にリードを引っ張られ、物陰に隠れさせられる。



「どった!?てか、女の人…」


「大丈夫だ。今、ヒーローが助けに行った」


「ヒーロー…?蓮くんかっ!!」


「いや、俺」


「居るじゃん!!今、ナウでココに居んじゃん!!向かってないじゃん!!アホ!!」


「アホ!?」



グワシッとウサミミをわし掴まれる。



「触んな、ハゲ!!」


「ハゲてねぇわ。チビ助が!!いいから見てろ」



グリンと掴まれたウサミミごと体を回されるが……見えない!!


見えないんだけどっ!!


丁度植木があって、しかもあたしと同じくらいの背丈ときたもんだっっ!!


植木ーー!!

引っこ抜いてやろーか!!



『止めろ』


「お!?」



読まれた!?



「お前に言ったんじゃないわ」



「わかっとるし!!桂めっ」
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