少女と過保護ーズ!![完]
ライス!?



え!?

ライス!?

ご飯!?



お腹が空いてらっしゃるんでしょうか…………?


ん?

それを何故、蓮くんに聞く?


お?

それは、遠回しに、蓮くんをご飯に誘って…



「っっっっっっ」



「危ねぇええいっ!!」



突然前屈みになった桂に、あたしは危うく壁に、こんばんはってするとこだったわっ!!



「たいした読唇術だな!!ブァーッハッハッハッ!!息、息が出来ねぇ!!」



「うむ。あたしの独身術は完璧だ!!」



意味は不明だけど!!



「俺には"あたしも付いて行っていいですか?"って読めたぞ?」


!!



「どーしたら、ライス……ブハッ!!」




未だに笑い続ける桂は無視して、3人を見る。



「無理っ!!急いでるっ!!」



麻也ー!?

ホント、あんたって子はー!!

いつも気を使える子でしょー!?

今日は、どったぁぁぁ!?



「ほぅおー!?麻也おまーっ、あんたっっ気をつけて帰れーぇえー」



麻也が蓮くんを引きずって走り出し、それでも女の人を気にかけ、声をかける蓮くん。
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