少女と過保護ーズ!![完]
どした!?

桂!?


大好きな女の人を拒否るなんて。



てか、あたしめっさ空気!!


見事無視られてますな。



「どうしてですか!?お礼くらいっっ!!」


「自作自演のお礼を言われても」


「なっ!?」


「へ?」



自作自演て…。



「俺らに、その手は通じないぜ?」


「なんのっっ」



ザッと女の人が青ざめる。



ゴンッッ!!



「あいたっ!?」


「蓮くんを利用して"黒豹"に近付こうと?」



怒りのため、桂の頭を殴ってしまった。


いや、でも蓮くんを利用するとか!!



あたしは上から、女の人を見下ろす。



「なによっっ」


「お姉さん」



ヒョイッとあたしは桂の肩から下りた。



「美人ですね」


「え!?」



ニコッと女の人に笑いかける。



「桂ならすぐに落とせますよ」


「オイ…」


「だから、こんな卑怯なことしないで、正攻法で頑張ることをオススメします」



あたしの黒の天使たちは、んな、卑怯なことでは絶対におちないぞ!


お馬鹿だけど、真っ直ぐなんだぞっ!!

純情な蓮くん悲しませないでよっ!!



「そうだな。まぁ、俺はそう簡単には落ちないぞ!!」


「嘘つけ!!」


「フッ。チビにはわからんだろうな」


「チビ言うなっ」


「全部バレてるんですね」


「そういうのは、なんでかわかるんでね」



ウインクする桂。

そうなの!?

何気にそれは凄くない!?



「一目会いたかったんだぁ……竜希さんに」



(俺でも)


(蓮くんでも)



ないんかいっっ!!!!
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