少女と過保護ーズ!![完]
それからまた肩車をしてもらって←気に入った。



あたし達は"シャーウッド"へと帰ってた。



蓮くんと麻也を見失ってしまったから。



まぁ、二人一緒ならば問題ないだろう。



「桂」


「ん?」


「いつもご苦労様」



すぐ目の前にある、ダークブラウンのおサル…もといオシャレヘアーを撫でる。



ほーぅ。

雛鳥の毛みたい。

触り心地抜群だ。



「あ?いきなりどった?」



さっきのあれを見て確信したの。



「ずっと、ああやって守ってくれてたんだね」



陰で皆にもわからぬように、傷つけないように"黒豹"を。


だから。



「ありがとう」



バッと顔を上げた、桂と目があったから、感謝と親愛を込めて笑う。



「………お前は」


「ん?」



すると桂も、ふんにゃりと力の抜けた柔らかい笑みを浮かべた。



っっっ!?



そんな笑顔は初めて見た。



不覚にも心臓がモグッ←??と高鳴る。



「け……えぇえぇぇえーーーーえ!?!?」


「チビ助!?」
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