少女と過保護ーズ!![完]
「誰だ、ごるぁあああっ」


ブサイクって!!

ブスじゃなくて、ブサイクて!!


乙女に言う言葉かぁぁ!?


感動が…台無しだ…。



「創作期間は3日」


「ハゲさん………3日!?」


「もちろん、ちゃんと学校は行ってたぞ」


「ゴブさん…間違えたゴリさん…」


「間違えてないわっ!!誰がゴリさんだっっ!!」



ハゲーズが居た。

いつも眩しいね。



「バレンタインの次の日から、皆で少しずつお菓子を持ち寄って」


「チビ姫に喜んでもらいたくて」



「皆…」



皆が、ドヤ顔で笑う。



普段、オイルやらの匂いがする車庫が、今日は甘い甘い匂いに満ちてる。


チョコにクッキーに飴にマシュマロにマカロン!!


ありとあらゆるお菓子で出来た、世界でたった1つのお菓子の家。



まるで、お話の中の世界に来たみたい…。



「………………いいの?」



こんなに凄いものを、あたしなんかが貰って。



「「「バレンタイン、俺達嬉しかったんだ」」」


「「人数分大変だったろう?」」


「でも、あたしのは…」



大層なものじゃなかった。


1人1個で、小さかったし…。



「俺達を1人1人、きちんと見てくれる、チビ姫が俺らは大好きだぞ。だから受け取ってくれ」


「みんなぁぁぁぁ…」
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