少女と過保護ーズ!![完]
「ちょっ、チビ、どうした?」


「え?なんで車庫で、うつ伏せで泣きじゃくってんの?ハイネ」


「チビネ?チビネちゃん?」


「「「チビ姫ごめんー」」」


「「ちゃんと、チビ姫の残してあるよー」」


「うぐぁぁぁぁぁぁあ!!!!」


「泣き方!!チビ助、泣き方!!女子力0!!……ブフォ!!」



10分後。



「やっくん。あちらです」


「ん。コラッハイネ。んなとこで寝たら汚いでしょーが」


「オカンや」


「オカン八雲参上だ」



八雲さんがあたしを抱き起こすと、服についた埃やら砂やらを落としてくれた。



「ひっぐっ!!うっぐっ!!」


「良い子だから泣くな」



汚れが落ちたら、また抱き上げられ、椅子に座った八雲さんの膝の上に座らされる。



「何があった?」



涙が拭われ、優しく細まった瞳と目が合う。



「うっぐっ!!おがじ…1つ…取れない…あたし」



((((片言…))))



「ほーぅ」



((((わかるんかいっ))))



『お前ら…』



「「「ひぃぃぃいぃいっ」」」



八雲さんの睨みに震えあがる皆。



お菓子の怨みは恐ろしいものなのです!!


でもっ。

お返し、ありがとう!!
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