少女と過保護ーズ!![完]
「一応、手作りだから」


「手作り!?麻也の!?」


「他に誰がいるのさ?」


「うん、ホントにな」



麻也の手を見れば、あっちこっちに絆創膏が。



ほっこり温かい気持ちになる。



リボンをほどき中を見ると、いろんな形をしたクッキーがたくさん入ってた。



「すっごい美味しそう!!ありがとー麻也、大事に食べるね」


「どういたしまして」



満足そうに、にっこり笑う麻也。



幼い笑顔。


ズッキュンとハート射ぬかれちゃうね!!



何十人かが正座したまま心臓を押さえ倒れた。



ありゃ、マジで射ぬかれたな…。



うんうんと頷いてたら、皆に説教をしてた八雲さんが、慌てた様子でこっち向かって来た。



「「??」」


「麻也、1つ貰うぞ」


「え!?ちょっ!?やっくん!?」


「八雲さん!?」



八雲さんが袋の中から1つクッキーを取り出した。



びっくりしてるあたしたちの前で八雲さんは蓮くんにそのクッキーを渡す。



「なんだよ。八雲」


「ソレ、ハイネがお前にって」


「「おぉ!?」」



そんなこと一言も言ってませんよ!?!?
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