少女と過保護ーズ!![完]

“桂”

「チビ助」


「お?」



呼ばれて(今日はよく呼ばれる日だな)振り返れば、なんか飛んできた!!



受けとめようと手を出すも。



「おぐぅ!?」



失敗。

カッとあたしのオデコに直撃したソレは地面へと落下…。




「さっせるかぁぁぁっ」


「!?」



何故か、蓮くんが飛び込んできた!!



バレーボールの片手レシーブで落ちる寸前のソレを高く、上へと上げた。



「麻也!!」



後は託した…とばかりに叫んだ蓮くんがゴロゴロと地面を転がっていく。



「いよっし!!竜くん!!」



どした!?麻也!!

いつもノらない君が珍しくヤル気!!



元気よく、ソレの落下地点まで行った麻也が竜希さんに向かって、ソレをまた高くトス!!


皆、一体何してんの!?



それ、バレーボールじゃないよね!?



だって、明らかに小さいし!!

四角いし!!



ソレが当たったオデコが奇妙に痛いしっっ!!



未だに、桂が何を放って寄越したのかわからないまま。
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