少女と過保護ーズ!!
まるでゾンビのように一歩を踏み出した蓮くんだったが。



バターーーンッッ!!!!



次の瞬間には派手なモーションで倒れた。



「れっれっれっれっ」


「お前…何どもってんだ??レレレのおいさんか??」


「おいさん!?…って、竜希さん!?」



いつの間にか、横に竜希さんが居たよ!!



え!?

忍者!?



「あー、ついに倒れたか。昼頃から調子悪げだったからなぁ」


「マジで!?」



気づかなかった!!



くっ!!

ハイネチンゲールともあろうものがっっ!!



「おまっ、チンゲールとかっっ昼間っからなんてことを言ってんだ!?」


「お前が何言ってんだ…」



慌てる竜希さんに絶対零度のシラケた視線を送る。



「二人とも…」




はっ!!



危ない危ない。

蓮くんのことを忘れるとこだった!!



「いや、忘れてたよな!?完全に俺、無視だったよな!?」



床に這いつくばったままの蓮くんの一言。



「「ごめん」」


「素直かっ」



素直に謝って、蓮くんの元へ。



は、行けなかった。



「お前は仕事しろ」


「竜希さん」



キリッとした表情で言う竜希さん。



お?

カッコいいぞ!!



パンパーーン!!!!



「へいっっ!!!!」



ん。

気のせいだった。
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