少女と過保護ーズ!!
「ん…」


「あっ!!蓮くん起きた!?」


「チビ…ネ??俺…」


「熱があって、"シャーウッド"で倒れたんだよ。んで、マッチョズがリビングまで運んでくれたんだ」


「ああ…。そうか………………………!?」



アレから暫く寝てた蓮くんが目を覚ました…んだけど。



なんか変な顔してますが!?



「今っ今何時だ!?」


「今?今は19時すぎ…」



"シャーウッド"も閉店してる時間。



「桐子ちゃん!!桐子ちゃんは、今いずこ!?」


「いずこ!?」


「あたしならココ」



あたしの隣に座ってた桐子が、蓮くんが見える位置まで移動してくれる。


心配だからと、まだ居てくれた桐子。



「ああ。良かった」



ほにゃっと笑う蓮くん。


ほぁぁぁぁぁあ!?!?


可愛い!!

可愛いよっっ蓮くん!!


そんな力の抜けた笑顔、初めて見た。


おおぅ…。

桐子が蓮くんの頭を撫でてる。


桐子も可愛いって思ったんだね。



「桐っっ桐子ちゃ…」



熱のせいだけじゃないだろう、蓮くんの顔は真っ赤で。



こっこの二人!!


愛らしすぎでしょ!?

えっ!?

もうこの二人、付き合えば良いんじゃね!?


あたしってば、素晴らしい考え……ちょっと寂しい…。


二人の世界に入れない。



「俺、二人に渡したいモンがあったんだ」


「「??」」



ハイっと、どっから出してきたのやら、蓮くんが二つの袋をあたしたちに差し出してきた。



綺麗に包装されたソレ。



「「??」」


「ホワイトデーだからな」
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