少女と過保護ーズ!![完]
「だから言ったでしょー!?座ってなきゃ危ないって!!」


「言ってませんー。てか、何故にお前、俺が落ちたのに気付かない!?あの放置ったら、ないわっっ!!」


結局。


ギャーギャー騒ぎながらコンビニへ。


その中でも、竜希さんは子供とお菓子を取り合ったり、ガラの悪い店員におでんのつゆをぶっかけたりと一悶着があったりで……。


やっと大量のお菓子とジュースを買い"シャーウッド"へ。


カゴにジュースを入れたはいいけど…。


行きよりも、更に重い…。



へろへろとチャリを漕ぎ出せば。



「ふっ。見ろ!!このバランス!!」


「見れんし」



後ろでは竜希さんが両手に荷物を持って、天秤のようにバランスをとってた。



「んな格好してたら、また落ちるよー」


「チビ!!このチビ!!えぐれ胸!!」


「誰が、えぐれ胸だ!!ごるぁぁぁぁぁぁぁ!!」


「俺がそんなヘマするわけないだろーが」


「さっき、落ちたのは誰だ」


「お前はしっかり運転…」



ガッタン!!!!



「「あ…」」



石に乗り上げたチャリ。


大きく揺れて…。


スローモーションで落ちてく竜希さん。


何故にちょっと笑って…。



ゴッシャー!!

バサバサバサ!!

ゴッイィィーーーン!!!!



「お菓子ーー!!」


「お…い」


「だから言ったでしょー!?危ないって!!」



チャリから下りて、全力でお菓子を拾う。



「俺…」


「ポテチがぁぁぁぁぁ!!」


「俺の心配もしろーー!!」


「せんわっ!!」


やっぱし、ギャーギャー騒ぎながら、今度こそ竜希さんを前に乗らせて帰った。



「ホレ、チビ」


「ん?」



帰った所で、さっき皆に渡してたSHOPの袋があたしにも。



「俺からのホワイトデーだ」


「ほぁぁ!!ありがとう!!」


「さっそく着れ」


「うん!!」



う……ん?
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