少女と過保護ーズ!![完]
「よーぅ!!着替えたか、お前ら!?」


「遅いよ!!竜くん!!」



麻也。



「うぉっ、竜ちゃん、ソレ…」



桂。



「つか、なんで着ぐるみなんだよっっ!!」



蓮くん。



「ハイネは??」



八雲さん。




「……そうだ!!チビネ!!」




いや…八雲さんに蓮くんよ。



ソレは聞いて下さるな。


あたしは………。




「竜ちゃん、ソレ、カンガルーだよな?」



うぉう!?

桂、わかるのかっっ!?


あたし、最初わかんなかったよ。



「カンガルーって、何故にソレをチョイス!?」


「竜ちゃん、そこは黒豹とかだろー!?」


「カンガルー……」


「「「!!??」」」



チロリ…。


沈黙に耐えきれず、あたしは顔を出した。


竜希カンガルーの腹の袋から。



「ハイネ!!」


「チビネ!!」


「チビ助…ブホッ!!」


「ハイネ!!」


「可愛かろ!?親子カンガルー!!」


「うわっ!?」



叫んだ竜希さんに袋から引っ張り出され、高い高いをされた。


まるで、そう、あの


ライオンキ◯グ誕生のシーンのように…。



「「「おおおおーっ!?!?」」」




感嘆する皆。


いや、今生まれたわけじゃないからね!?


ライオンじゃないからね!?


カンガルーだからっっ!!



「ハイネ!!」


「ごふっっ!?」
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