少女と過保護ーズ!![完]
「俺的にハイネは猫かウサギかと思ったが…」


「八雲さん!!…………。」



八雲さんに抱っこされた。


あたしをカンガルーキ◯グしてた竜希さんは八雲さんに蹴られ、必要以上に飛び跳ね、壁に激突してた。


カンガルーだけに…あんなに跳ね…たのか??



「カンガルーも似合う。可愛い」



ふんにゃりと目を細め柔らかく笑った八雲さんが、あたしを見る。


普段なら、照れ喜ぶあたし。


しかし!!




「ハイネ??」


「どうして…」


「ん?」


「どうして八雲さんは着ぐるみパジャマを着てないの?」



そう。

八雲さんだけ着ぐるみパジャマを着てなかった。


皆着てるのに…。


この状態では、まだ誰が何を着てるかわかんないんだけど…。



「楽しみにしてたのに…」



眉が悲しみでハの字になる。



「あ…」



あたしは八雲さんの腕から抜け出し、一番手触りの良さげな白の着ぐるみに抱きついた。



「おっ!!なんだ、なんだ?この可愛い子カンガルーめ!!」



ギュッと抱きしめ返される。


この声は…。



「蓮く……!?」
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