少女と過保護ーズ!![完]
「ティッシュ!!ティッシュ!!」



そういえば、なんか鼻から下がベトベトするような…?


麻也があたしを下ろすと、ティッシュのある方へ。



「おま…。竜ちゃんのチ――握って、鼻血出すって…」



ドン引きの桂。


!?



「違っっ!!違う!!これはっ」


「ハイネ…??」



耳が寝そべり、尻尾がダラーンと下がり、悲愴な表情であたしを見る八雲さん。



「違っ!!八雲さん!!これは八雲さんが着ぐるみ似合いすぎて…色っぽいからっっ!!」



「ハイネ!!」



耳と尻尾がピーンッと立つ。


ブーーッッ!!



「うわぁぁぁぁぁあっ!?ハイネが鼻血噴いたぁぁ!?」


「ハイネーー!!」


「やっくんは来ちゃダメだ!!」


「なんだと!?」


「ハイネ死ぬよ!?」


「ダメだっっ!!」


「あたしは大丈夫…」


「座んなさいっっ!!」


「ハイ…」



麻也怖い!!



「フフっ見たか?蓮。この俺の息子でチビも俺にメロメロ…すんませんしたーー!!」



胸を張る竜希さんだったけど、八雲さんに気付き土下座。



「竜ちゃ…いや師匠!!逃げろ!!ここは俺が…すんませんしたーー!!」



何故か、蓮くんも土下座。



カンガルーとウサギの土下座って…軽くトラウマになりそうだ…。



「ほぁぁぁぁあ…ふんぐっ!?」



90度首の折れたキリンが何故か目の前に、驚いた瞬間、両鼻の穴にティッシュを突っ込まれたではないかっっ!!



麻也ー!!


息が出来ませんーー!!




「ハイネーー!!」


「ハイネに触れない、やっくんがキレたーー!!」


「「「「ギャァァァァ!!」」」」


「化け猫やーー!!」


「だぁぁぁぁっっこぉ!!」



どした!?八雲さん!?



って、三毛猫が突進してきたぁぁぁぁ!?



こうして、着ぐるみパジャマパーティーは騒がしく時間が過ぎていくのであった。




ホワイトデー竜希 [完]
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