少女と過保護ーズ!![完]
あたしがあげた、V.Dはチョコだけ……。


こんなに貰うわけにはいかないよ。



「…じゃあ、仕方ない。これは他の女にでも…」


「いただきます!!」



頂きますよ!!

頂きます!!


八雲さんが他の女の人にプレゼントをあげるなんて、冗談じゃない!!



嫌だ!!



「ハイ。どうぞ」



クスクスと嬉しそうに笑う八雲さんから、もう1度箱を受け取る。



なんだろう…?


ドキドキと箱を眺めてれば八雲さんの手が腰に回り、ギュッと引き寄せられ密着する。



「開けてもいい?」


「ああ」



丁寧に包装紙を剥がし箱を開けると、出てきたのは緑色の小瓶。


蓋は可愛いティアラの形をしてる。



「香水だ」


「香水!?」



あたしに!?


まだ、早くない!?



「名は"スモール・レディ"」


「スモール・レディ?」



"小さな女の子"


の意味を持つ香水。



あら、やだ!!

あたしのことじゃん!!



身長低いし!!

一応、女の子だし!!



「貸してみ」



と、八雲さんがあたしの手から"スモール・レディ"を取り、蓋を開けた。
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