少女と過保護ーズ!![完]
「しっかりブラックを押さえててくれよ、レッド」



桂が満面の笑みで近付いてくる。


その後ろには蓮くん。



「桂っ!!テメェッハイネに近づくなっ」


「ノン、ノン。俺は今"黒豹"ブルー。司令官の命令は絶対だからよぉ」



司令官の命令。


それは……




「ハイネ!!凛さんのところへっ」



叫ぶ八雲さん。



「……なんで」



さっきまで

さっきまで、八雲さんと良い雰囲気だったのに!!



「来るな……ギャアアアアアアアッ」


「ハイネ!!」



呆気なく……呆気なく捕獲されるあたし。


桂に両脇を抱えられ、蓮くんには両足を。


身動きままならぬまま、運ばれる。



「すまん!!チビネ!!」


「すまんと思うならするなぁっ」


「桂のことは嫌いになってもいいからっ」


「いや、ダメだろ」



なんで俺?なんて言う桂を無視して続ける蓮くん。



「俺のことは嫌いにならないで下さい!」



……なんかどこかで聞いたような台詞だな



「姫、奪還完了。速やかに司令室へ連れてくぜぇ」



桂がそう言って、海斗さんがニコニコと頷く。













司令室って何処さーーーーーーーーっ!?
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