少女と過保護ーズ!![完]
八つ当たりも兼ねて



フンッ!!


ドコッと正座している桂の足を殴る。



『〜〜〜っっ!?!?』



痺れた足を殴られ、悶絶する桂。




ふふっ、ざまーみろ。


今度はあたしが鼻で笑う。




『『……』』




睨み合うこと数秒。


次の攻撃にお互いが手を振り上げた、その時…




『反省してねぇな?』


『うほぉおおおっ!?』



あまりのビックリにゴリラになった……。


八雲さんの前でゴリラになった……。


またしても泣きたくなる。



桂の後ろで…井岡と有馬が、あたしと目を合わせず肩を震わせている………。



笑っているね。


うん、仕方がない。



すぐ目の前に八雲さんが居た。


眩しいほどの爽やかスマイルで。



いっ、いつの間に帰ってきていらっしゃったのか……。



タラリと流れる冷や汗。




『してます!!本当に反省してます!!』


『〜〜っっ』


『桂もしてるって!!』



ボコボコの顔で話せない桂の代わりに言うと、ウンウンと頷く桂。


ここで八雲さんの怒りのボルテージを上げ訳にはいかなかった!!



さっきまでのケンカはなんだったのか、と言う程息の合うあたしと桂。


しかし、ここに駆けつけてくるのに、命の次の次の次に大事な単車を放り出し傷付けた、八雲さんの怒りは半端なかった……。



本当にごめんなさい。
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