少女と過保護ーズ!![完]
許されることなく、それから1時間正座のままで説教を聞くハメに……。


お許しが出ても、しばらくは動けなかった。



身長が…身長が縮んだに違いない……。


ただでさえ…ない身長が…縮んだに……。




う”う”う”う”う”っっ。




『あ…あんしんしろ、チビすけ…。しんちょーがちぢむことはない……』




同じく動くことの出来ない桂が珍しくも励まして(?)くれる。




『うっちぇえっ……』



誰のせいだと。


う”う”う”っっ。



でもその後の勉強の時間に、八雲さんが『痛いの痛いの飛んていけ』をしてくれて、腫れてる唇の端にチューまでしてくれた!!


ぎゃぁああああっっ。



と、興奮したあたしは……鼻血を出した。


変態かっっ!!



八雲さんはそれを見て、必死に笑いを噛み殺しながら血が止まるまで鼻を押さえてくれていた。



あたしって奴は…。



次の日、歯がグラグラしたりすることはなかったけれど唇は腫れあげ、見事なタラコさんになったー。


面白い顔だった。


皆に写メを撮られまくったからね…。


待ち受けにするとまで言われたからね。



ちっくしょうっ、覚えてろ!!



そして、元凶となったゴムは、危ないということで最終的には


“紐”になった。


ホイッスルと一緒の白で、とても肌触りの良い


“紐”にーー。



夏休みに小学生が持つ、ラジオ体操のカードをぶら下げているような感じになった。

















子供かっっ。
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