少女と過保護ーズ!![完]
「近寄るな」
それに対してビビったあたしを、抱っこしたままの八雲さんが田村さんから遠ざけてくれる。
「えっと……」
申し訳ないけど意味は知ってても読んだことはないあたしにはBLの良さはわからない。
男同士の友情は“黒豹”の皆を見ていて良いなと思うけど。
キラキラ輝いている(眼鏡で見えないけど)であろう田村さんに伝えようと口を開くも
「俺のことを知らない奴が勝手に俺のことを語るんじゃねぇよ!!」
「僕はっ」
「俺は絶対にモデルなんかしない」
麻也の強い光を宿した大きな瞳が田村さんを射る。
「悪いが、俺も出来ねぇな」
「そこっ……そこをなんとか……!!こんなに頼んで……」
『アンタ』
「……え?」
麻也と蓮くんに近付こうとした田村さんが、たった一言で硬直する。
「……っ!?」
あたしも全身に鳥肌が立ち、おもわずギュッと八雲さんの首にしがみつく。
竜希さんだった。
あたしの前では滅多になることのない、“黒豹”の総長としての吉良竜希がそこには居た。
それに対してビビったあたしを、抱っこしたままの八雲さんが田村さんから遠ざけてくれる。
「えっと……」
申し訳ないけど意味は知ってても読んだことはないあたしにはBLの良さはわからない。
男同士の友情は“黒豹”の皆を見ていて良いなと思うけど。
キラキラ輝いている(眼鏡で見えないけど)であろう田村さんに伝えようと口を開くも
「俺のことを知らない奴が勝手に俺のことを語るんじゃねぇよ!!」
「僕はっ」
「俺は絶対にモデルなんかしない」
麻也の強い光を宿した大きな瞳が田村さんを射る。
「悪いが、俺も出来ねぇな」
「そこっ……そこをなんとか……!!こんなに頼んで……」
『アンタ』
「……え?」
麻也と蓮くんに近付こうとした田村さんが、たった一言で硬直する。
「……っ!?」
あたしも全身に鳥肌が立ち、おもわずギュッと八雲さんの首にしがみつく。
竜希さんだった。
あたしの前では滅多になることのない、“黒豹”の総長としての吉良竜希がそこには居た。