好きばかり
掴まれる手首。
体温がつたわってきて、それは熱くて
私にまで伝染しそう。
「こっち見てよ、瑚波(こなみ)先輩」
私をつらぬく瞳。
艶っぽくて、それでいてまっすぐで。
逸らすことなんかできない。
「好きだよ、先輩」
神様。ついに私も経験する日が来ました。
──告白、ってやつを。
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