好きばかり
「………」
ぽかんとして、直立不動。
今…キスされた?
気付けば熱の残る頬に触れていて
その熱は、一瞬にして全身に広がった。
そりゃもう、ぶわわって。
「こ、こここ、後輩くん…」
なんて大胆な。
よろよろとすぐ側にある自分の机に
寄りかかる。
告白おろかキスさえ初めてだった私。
ファーストほっぺキスを奪われてしまった。
神様やりすぎだよ。
い、いや。
べつに嫌ってわけじゃないんだけど。
制御不能なほど心臓が鳴ってる。