追放されたチート魔導師ですが、気ままに生きるのでほっといてください
そこに友人のクロエと参加していたプリシラだったが、いわれのない罪で追放されてしまい、今は故郷のシュラウべの森に帰るべく東へ向かっていた。
「もしかして討伐隊を追放されたこと、まだ気にしてるの?」
プリシラが訝しげに目を細める。図星だったクロエは「あはは」と乾いた笑みを浮かべてしまった。
「まったくもう。いつまでくよくよしてるのよ。今あたしたちが考えるべきは、あのクソッタレな討伐隊のことじゃなくて、どうやったら満足のいく朝食を食べられるかよ?」
プリシラたちが草むらの中に頭を突っ込んでいた理由がそれだった。
討伐隊を追放されて迎えた最初の朝は手持ちの保存食で軽く済ませようと考えていたが、周囲に珍しい香草が生えていることに気づき、彩をつけようと思い至ったのだ。
「プ、プリシラちゃんはもう綺麗さっぱり忘れたの?」
「当たり前じゃない。今を目一杯生きるのがあたしの信条なの」
「……まあ、プリシラちゃんって行き当たりばったりなところがあるからね……」
ボソッと囁くクロエだったが、プリシラは聞き逃さなかった。
「今なんて言った?」
「もしかして討伐隊を追放されたこと、まだ気にしてるの?」
プリシラが訝しげに目を細める。図星だったクロエは「あはは」と乾いた笑みを浮かべてしまった。
「まったくもう。いつまでくよくよしてるのよ。今あたしたちが考えるべきは、あのクソッタレな討伐隊のことじゃなくて、どうやったら満足のいく朝食を食べられるかよ?」
プリシラたちが草むらの中に頭を突っ込んでいた理由がそれだった。
討伐隊を追放されて迎えた最初の朝は手持ちの保存食で軽く済ませようと考えていたが、周囲に珍しい香草が生えていることに気づき、彩をつけようと思い至ったのだ。
「プ、プリシラちゃんはもう綺麗さっぱり忘れたの?」
「当たり前じゃない。今を目一杯生きるのがあたしの信条なの」
「……まあ、プリシラちゃんって行き当たりばったりなところがあるからね……」
ボソッと囁くクロエだったが、プリシラは聞き逃さなかった。
「今なんて言った?」