追放されたチート魔導師ですが、気ままに生きるのでほっといてください
故郷の「シュラウベの森」では、魔獣ジビエ料理を使った味覚魔法で多くの人を救ってきた実績があるし、こっそり負傷兵を味覚魔法で治癒したときは「あなたは命の恩人だ」と泣きながら喜ばれることもあった。
なのに、隊のリーダーであるローエンは称賛するどころか、罪をなすりつけ魔女呼ばわりしてくる始末だ。
呆れて物も言えなくなるとは、まさにこのことだろう。
──そろそろ、見切りをつけるべきなのかもしれない。
「わかった! わかりました! 出ていくわよ!」
プリシラが吐き捨てるように啖呵を切る。
「こっちとしてもこんな最っ低な職場から出られて清々するわ! 貴重な治療師に炊事係をやらせるような馬鹿なリーダーの下で働くなんて人生の無駄使いだもんね! 追放してくれてどうもありがとう!」
「な、なんだと貴様……ッ!」
またしても頭に血が登りかけたローエンだったが、ナルバリッチに睨みつけられグッと言葉を飲み込む。
「そうか。面倒がなくて助かるぜ。じゃあ、夜明け前に出ていけよ」
なのに、隊のリーダーであるローエンは称賛するどころか、罪をなすりつけ魔女呼ばわりしてくる始末だ。
呆れて物も言えなくなるとは、まさにこのことだろう。
──そろそろ、見切りをつけるべきなのかもしれない。
「わかった! わかりました! 出ていくわよ!」
プリシラが吐き捨てるように啖呵を切る。
「こっちとしてもこんな最っ低な職場から出られて清々するわ! 貴重な治療師に炊事係をやらせるような馬鹿なリーダーの下で働くなんて人生の無駄使いだもんね! 追放してくれてどうもありがとう!」
「な、なんだと貴様……ッ!」
またしても頭に血が登りかけたローエンだったが、ナルバリッチに睨みつけられグッと言葉を飲み込む。
「そうか。面倒がなくて助かるぜ。じゃあ、夜明け前に出ていけよ」