幼なじみにつきまとわれています


「ありがとうございましたー!」


列に並んでからしばらくして、自分たちの順番がやって来た。


クレープとアイスミルクティーをテイクアウトし、瑠花ちゃんと近くの公園へと移動する。



わたしたちは、屋根のあるベンチに並んで腰を下ろす。


はぁー、ずっと立ちっぱなしだったから。
ようやくひと息つける。


「乃々は、クレープ何にしたの?」

「わたしは、いちごと生クリーム」

「美味しそう。
あたしは、生クリームティラミス」


ティラミスか。
瑠花ちゃんのも、美味しそうだ。


思わず、ゴクリと喉が鳴った。


スマホでクレープの写真を撮り、食べようとしたとき。


「あ! 渡井くん」


瑠花ちゃんが、公園に入ってきた拓海に気づいた。


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