幼なじみにつきまとわれています
「ん〜! 甘くて美味しい」
生クリームたくさんで、幸せだ〜。
瑠花ちゃんと3人でクレープを食べながら、他愛もない話をする。
「そういえば、どうして渡井くんはいつも乃々につきまとっているの?」
確かに。それはわたしもずっと、気になっていた。
気になりつつも、直接拓海に聞いたことはなかったな。
「杉元さん。俺は、つきまとってるんじゃなくて。乃々ちゃんを、そばで見守っているんだよ」
拓海。この際、言い方はどっちでもいいじゃない!
「俺がいつも乃々ちゃんの近くにいるのは、シンプルに乃々が好きだからっていうのもあるけど……」
瑠花ちゃんを見て話していた拓海が、わたしのほうに視線を移す。
「ある人と約束したからね。
俺が、乃々を守るって」