幼なじみにつきまとわれています
『わかったよ、おじさん。俺がずっと、乃々ちゃんのそばにいるよ。俺が……乃々を守る!』
『ありがとう。乃々は、兄弟がいないから。
そう言ってくれる友達が近くにいてくれると、安心だな』
おじさんの顔に、ようやく笑みが浮かぶ。
『拓海くん。勝手を言って悪いが、乃々のことを頼む。娘を……守ってやってくれ。
できれば、せめてあの子が……大人になるまで』
『うん! おじさん、約束……!』
俺はおじさんに、小指を立てた。
そこに、おじさんのものも絡められる。
俺は、おじさんと指切りをした。
そのとき『拓海くんに、こんなお願いをしてしまって悪いね』って。
おじさんは、申し訳なさそうに言っていたけれど。
俺にとって乃々ちゃんは、赤ちゃんのときからずっと一緒で。家族みたいな存在だから。
もちろん、乃々ちゃんのおじさんとおばさんも。
だからそのあと『拓海くんは、あいつの息子だから。俺にとっても、君は息子同然だよ』
おじさんにそう言ってもらえて、俺は物凄く嬉しかったんだ。