幼なじみにつきまとわれています
おじさんとの約束は、大きいけど。
最初は、それがキッカケだけど。
何より……俺自身が、大好きな乃々のそばにいたいから。
小6のとき、乃々ちゃんにもそばにいてと言われたから。
乃々ちゃんには、ストーカーみたいにあとをつけまわしているみたいで申し訳ないけど。
いや、訂正。せめてSP、ボディガードと言わせて欲しい。
高校生にもなって、幼なじみの女の子の後ろをしょっちゅう追いかけて。
もしかしたら俺は、おかしいのかもしれないけど。
俺はただ、キミを守りたいだけなんだ。
そして俺は大好きなキミを、近くで見ていたいから。
何もないところでも、よくつまずいて転びそうになる危なっかしいキミが……どうしても気になってしまうから。
あのとき、おじさんには『大人になるまで』と言われたけれど。
もしも乃々ちゃんが、俺と同じ気持ちでいてくれるのなら……。
この先もキミが、小学6年生のときのように望んでくれるなら。
俺は大人になっても変わらず、乃々ちゃんのそばにいたいと思っている。