幼なじみにつきまとわれています
最近は、拓海が優しい言葉をかけてくれるたびに、拓海への想いがどんどん大きくなる。
「ほんと、ありがとう」
「どういたしまして」
拓海がまた、わたしの後ろに下がる。
わざわざ、後ろに下がらなくても良いのに。
「……どうしたの? 乃々ちゃん」
その場で立ち止まったわたしに、拓海が不思議そうに首を傾げる。
「拓海……じゃなくて」
「なに?」
「後ろじゃなくて、わたしの隣にいてよ」