幼なじみにつきまとわれています
「え?」
「拓海が……好きなの」
今まで長年、自分の中で秘めてきた彼への想いがつい……ぽろっと口からこぼれ出てしまった。
「あっ……」
しまった。と思い、口を手で塞いだけど。
もう遅かった。
「……っ」
まだ言うつもりなんてなかったのに。
拓海に、言ってしまった。
わたしは、発火したみたいに顔が熱くなる。
「乃々ちゃん……」
後ろにいた拓海が、徐々にわたしに近づいてくる。
そして、わたしの隣に立つと。
「ねぇ……今の、本当?」