幼なじみにつきまとわれています
「拓海……くすぐったい」
「もっと、撫でてあげたい。まさか、乃々ちゃんのほうから『好き』って言ってくれるなんて」
心から喜んでいる拓海の笑顔に、胸が甘い音を立てる。
「俺も好きだよ、乃々」
ちゅっと、わたしのおでこに軽いキスが落ちた。
「拓海! ここ、外だよ」
「ん。だから……おでこで我慢した」
──こつん。
互いのおでこを合わせ、吸い寄せられるように見つめ合う。
「これからもずっと、わたしのそばにいてくれる?」
「うん。俺は、ずっとそばにいる。
一生、乃々を俺に守らせて」